ちんちんの熱燗で柴犬とチルしちゃった
冬、自宅兼オフィスで仕事をしていると、外の寒が身に染みるということはない。しかし、一定時間同じ空間にいると、僕の心が少々荒む。何か気晴らしがないものかと辺りを見回すと、窓辺で日向ぼっこをするヒナタが、僕を外へ誘い出すのだった。
誘い出しのプロ
僕の心の中が手に取るようにわかるのだろう。ヒナタは、ちょうどいいタイミングで僕のことを誘い出す。今日は何やら、情報があるようで。「近くに良い店ができたから、一緒に飲みにいこう。」荒んだ僕の心を汲み取っての配慮だろう。いつもこうやって、息抜きの時間を僕にくれるのだ。
そのいい店とやらは、ヒナタがいた窓から見えるところにあるらしい。どこにあるのかとヒナタに問うと、「ほらすぐそこだよ」と鼻先が外を向く。同じ方向へ目をやるが、僕の目には庭の青々とした芝生と、快晴の空、そして時折覗く白い雲しか映らないのだが。
ヒナタの目には、リアカーに引かれる屋台、そして温かみのある赤ちょうちんが見えるという。誘われるがままに、僕はヒナタと庭先に出るのだった。
発見、幻の屋台
ヒナタに連れられるがまま庭に行ってみると、そこには幻の屋台が営業していた。七輪の中でパチパチと音を鳴らす炭、そして熱々のおでんに、ぬるめの燗。肴はあぶったイカにするべきか。ヒナタと暖簾をくぐり、大将に、熱燗とおでんを注文する。味の染みた大根が、白い湯気を立ち昇らせながら、僕らの前に置かれた。
ヒナタは言う、「最近疲れてないか、まぁ一杯やったらどうだ。」疲れた体に染み入る一言、猪口に注がれたぬる燗を、僕は一気に飲み干すのだった。
とまぁ、こんな感じの絵が、ヒナタの脳内に広がり、そのつぶらな瞳に映し出されたのだろう。想像でも、外に連れ出し飲みに誘ってくれたヒナタに感謝する。そのイメージ、そのまま実現してみよう。
急ぎ、アウトドアチェアを引っ張り出し、七輪に炭をくべる。火をつけると、煙が目に染みた。パチパチと音を立てて立ち昇る火。火越しにヒナタへ目をやると、満足げな顔で僕を見つめている。
隣同士で酌み交わす
おでんを準備し、徳利に日本酒を入れたら、燗にする。これで、ヒナタの描いた場面は完成しただろうか。たまには外に出て、積もる話でもしたらどうだと、言っているようだ。冬の寒空の下でも、僕の心が温かく解れていくのがわかる。
隣同士で語り合う、忘れかけていた大切な時間を思い出す。ヒナタは柔らかくなった僕の顔を見て、満足げな顔だ。
冷たい風が通り抜ける庭先だが、僕らは、おでんの白い湯気に包まれる。和風だしの良い香りを身に纏い、温かな心を通い合わせた僕ら。おでんが入った体の中と、左側にちょこんと座る相棒から温かさを分けてもらった。もうしばし、このぬくもりを感じていることにしよう。
出汁が染み込むおでんを見つめながら、僕の心にはヒナタの優しさが染み込んでいくのだった。
Hinata Gallery(柴犬ヒナタギャラリー)
豆柴がいる暮らしでみなさんに「癒し」の時間をお届けします。
宮城県仙台市を中心に、東北の魅力も添えて。
【豆柴プロフィール】
・名前:ヒナタ
・性別:女の子
・誕生日:2019年12月25日
・生まれた場所:千葉県
・備考:生後2カ月はブリーダーに育てられています。
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